お父様にお会いしたのは、11月。
正くんの具合が良くなかった時。
ご両親に会う覚悟でお宅訪問。
その時に、お父様にお会いしました。
『初めまして、laniです。』
『いらっしゃい、犬がすきで良かったよ。犬を飼ってるらしいね。・・・』
正くんの家では、コリーを飼っているので、そんなちょっとした会話を交わしただけでした。
11月末くらいから、具合が良くなくて、
腸閉塞で緊急入院。
正くんからは、大丈夫だよ、と様子を聞いていたのだけど、
3日朝に、メール。
〔あぶないらしいから、行って来る。〕
そして、その3時間後に電話で
『だめだった。』
言葉がでなくて、そっか、とだけしか言えませんでした。
『嫌じゃなければ、葬式、俺の隣に並んで欲しいんだけど、父親の希望。』
涙がこみ上げました。
たったの一度、お会いしただけなのに。
後日、お母様からお話がありました。
『laniさん、お父さんはね、初めて来た時に私を玄関に呼んで、こう言ったんですよ。』
〔ちゃんと靴を揃えて、端によせている、お母さんにしっかりしつけられている。〕
お母さんに感謝。
でもその時は、とりあえず、粗相のないようにとした行動。
お父様がそこを気に入って、認めてくれていたと、聞きました。
悔やまずにはいられません。
お父様ともっとお話をしたかった。
4日の夜、お母様が、お父様のスケージュール表の様なものを見ながら
『これもいらなくなっちゃった』
と、独り言を言っている姿。
正くんが、お父様の部屋で、お父様がまとめていた何かの書類を見ながら
何か物思いにふけている姿。
忘れられません。
御通夜、告別式と、相方の隣で、お姉さんやお姉さんの旦那様を差し置いて座る。
そんな、状況で、本当にあたしは、ここに座っていていいのだろうかと。
何度もくじけそうになりました。
正くんと、御通夜が終わった夜、式場の喫煙室でいろいろ話をしました。
これからの二人の事。
こうなったからではなくて、正くん自身、あたしのお父さんの事などを考えていて、
なかなか言い出せなかった事。
こんな風に、正くんとあたしの間で話ができる機会を与えて下さった事。
感謝しきれません。
本当に、ありがとうございます。
天国まで、どうか届いて下さい。
そして、厚かましいお願いですが、彼はもちろん、あたしも見守って下さい。
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